2023年、私たちはブランドロゴを変更しました。
そしてオフィシャルサイトも再構築しました。
ブランドの顔と言えるロゴを一新することは大きな出来事であり、
私たちそれなりの想いや考えがあってこのことを実行しました。
少し長くなりますが、今回はそんな私たちの想いや考えについてお話させて下さい。
クラシックファッションの世界の中で、国内シューズブランドは
欧州のブランドに比べると地位が低いことを課題に感じ、
それらと並び立つブランドを作ることを当初目標としていました。
世の中の情勢が大きく変化し、ライフスタイルが多様化する中で、
自分たちの在り方について再考することにしました。
今考えると私たちの当初の目標は靴の作り手的ミッションであり、
そのミッションのためにヨーロッパのクラシックシューズブランドの
フィールドで戦うための武器を備えようとし続けていることに他ならず、
そういうことよりも革靴の良さを一人でも多くの人に感じてもらい、その人の
生活に貢献できること、このことがミッションよりも大事なことであると考えました。
そもそも、革は丈夫で長持ちし、使用とともに変化し愛着を感じるもの。
靴は足を守り、外で歩く為に必要不可欠なもの、自分らしさを表現する
ファッションアイテムの一つ。革靴の価値を考えたとき、
クラシックファッションというフィールドだけでなく、もっと日常に
自由に革靴を履くことを普及させたいと思いました。
そのためには特定のイメージやジャンルを想起しない、シンプルなロゴにする必要があると考えました。
フラットな印象、まるで真っ白なキャンバスに描くような、
履いていただくユーザーのスタイルに染まって溶け込んでいくイメージでシンプルなものを考案しました。
安い商品を作ろうという考えはありません、これまで通り私たちの納得のいくクオリティシューズを作り続けます。
クラシックなドレスシューズも作ります。今まで想起してこなかったスタイリングに合う靴も作ります。
2023春夏の新作はそんな思いを体現したモデルにしました。
今までと違うブランドに見えてしまうかもしれません。しかし私たちの靴づくりに対する哲学は変わリません。
皆様に自由に楽しんでいただける靴を提案するブランドでありたい。
それが私たちの想いであり、新しいロゴやオフィシャルサイトはその表現のカタチであるのです。
私たちはまだまだ未熟なブランドです。ですが強い想いを胸に、これからも
ワクワクするような靴作りを続けていきます。
引き続きご愛顧いただきますよう、よろしくお願い致します。
Director 松本 英智