2025AW Collectionの新作第2弾、#800 ARANの新しいカラーを紹介いたします。
Utah chestnut
ORIENTALの準定番アイテム、800 ARANにUtah calf(ユタカーフ)を使いました。
ユタカーフとは、フランス・HAAS(アース)社が手がけるソフトな型押しカーフです。
アース社は、自然豊かなフランス・アルザス地方に居を構える1842年創業のタンナーで、家族経営時代からの伝統を守りつつ、現在は最新の技術を駆使して最高峰の皮革を作っています。
ユタカーフは、ワックスがたっぷり含まれた コンビ鞣し(クロム鞣しとタンニン鞣し)のカーフスキンで、ほぼヌメ革のような質感をしています。クリームの吸いもよく、ゆっくりと経年変化していきます。
またとても伸びがあり、柔らかく履けるというのもこの革のよさです。
型押しのカジュアルな表情と、柔らかい足あたり、エイジング、3つの要素を兼ね備えたレザーです。
800 ARANは、重厚なコマンドソールを使用したモデルです。
コマンドソールは、ゴツゴツとした深い溝が特徴的な合成ゴムのソールで、「コマンド」という名前が示す通り、あらゆる環境下で高いグリップ力を発揮し、丈夫でタフな設計がされています。そのため、登山靴や軍用靴にも採用されています。
(コマンドソールは供給難が続いており、製造ロットによってメーカーの違うものを使用しております。写真はGOODYEAR製ですが、DAINITE製とITS HIDE製のコマンドソールの場合がございます。)
一方でコマンドソールは、厚みと硬さがあるので屈曲性はあまり良いとは言えません。
ただユタカーフと組み合わせることで、意外なほど履きやすいものになっております。
このモデルには、808HIという木型を使用しています。808ラストの甲を高くしたラストで、足指周りはゆったりとし甲周りは標準的な高さとなっています。従来の#808は甲が低く、華奢な足の方に合いやすいものでしたが、#808HIは、標準〜甲高の方でも合いやすい標準的な設計となっています。
ユタカーフのカジュアルでクラシカルな見た目と実用的で柔らかな履き味を合わせた800ARAN。
日常的にレザーを味わっていただきたい想いから、ユタカーフは経年変化が出やすいチェスナットカラーにしております。
クリームのお手入れで重厚感が増していく過程を楽しんでいただければと思います。
#800 ARAN(FG-3803)
Utah Chestnut
US 6.0(24.0)-US9.5(27.5)
¥71,500 +tax (2025年9月26日発売)