
”革靴をもっと日常に”
2023年、私たちはブランドロゴを変更しました。そしてオフィシャルサイトも再構築しました。ブランドの顔と言えるロゴを一新することは大きな出来事であり、私たちそれなりの想いや考えがあってこのことを実行しました。少し長くなりますが、今回はそんな私たちの想いや考えについてお話させて下さい。 2016年、私たちは「ORIENTAL」をドレスシューズのブランドとして立ち上げました。クラシックファッションの世界の中で、国内シューズブランドは欧州のブランドに比べると地位が低いことを課題に感じ、それらと並び立つブランドを作ることを当初目標としていました。世の中の情勢が大きく変化し、ライフスタイルが多様化する中で、自分たちの在り方について再考することにしました。 今考えると私たちの当初の目標は靴の作り手的ミッションであり、そのミッションのためにヨーロッパのクラシックシューズブランドのフィールドで戦うための武器を備えようとし続けていることに他ならず、そういうことよりも革靴の良さを一人でも多くの人に感じてもらい、その人の生活に貢献できること、このことがミッションよりも大事なことであると考えました。 そもそも、革は丈夫で長持ちし、使用とともに変化し愛着を感じるもの。靴は足を守り、外で歩く為に必要不可欠なもの、自分らしさを表現するファッションアイテムの一つ。革靴の価値を考えたとき、クラシックファッションというフィールドだけでなく、もっと日常に自由に革靴を履くことを普及させたいと思いました。 そのためには特定のイメージやジャンルを想起しない、シンプルなロゴにする必要があると考えました。フラットな印象、まるで真っ白なキャンバスに描くような、履いていただくユーザーのスタイルに染まって溶け込んでいくイメージでシンプルなものを考案しました。 安い商品を作ろうという考えはありません、これまで通り私たちの納得のいくクオリティシューズを作り続けます。クラシックなドレスシューズも作ります。今まで想起してこなかったスタイリングに合う靴も作ります。2023春夏の新作はそんな思いを体現したモデルにしました。 今までと違うブランドに見えてしまうかもしれません。しかし私たちの靴づくりに対する哲学は変わリません。 皆様に自由に楽しんでいただける靴を提案するブランドでありたい。それが私たちの想いであり、新しいロゴやオフィシャルサイトはその表現のカタチであるのです。 私たちはまだまだ未熟なブランドです。ですが強い想いを胸に、これからもワクワクするような靴作りを続けていきます。引き続きご愛顧いただきますよう、よろしくお願い致します。 Director 松本 英智

Online shop renewal open
私たちはシーンを問わず履くことを楽しんでもらえる靴作りを目指したいと考えています。さまざまな世代やスタイリングとの親和性、そして履き初めからの心地の良さがORIENTALの哲学です。そんな私たちの想いをより具現化する為に、この度ECサイトをリニューアルしました。ORIENTALとして特定のジャンルに囚われず、自由に楽しんでもらえる靴ブランドでありたいという想いを表現しました。まったく違うブランドになるわけではありません。今までご愛顧いただいていた方も、これから支持してくださる方にもワクワクするようなご提案をできるよう励んで参ります。

Impression vol.3
第3弾のゲストは、阪急メンズ大阪の紳士靴アシスタントバイヤー・上戸大夢氏。百貨店の若きアシスタントバイヤーの目から見たOrientalの靴とはどういうアイテムなのか。ファッショニスタでもある氏が考える、今の装いとOrientalについてお話をお聞きした。 -現在阪急メンズ大阪の紳士靴売り場で私たちの靴をお取扱いただいてますが、上戸さんが履くきっかけは何だったのですか。 上戸氏:紳士靴売り場の販売員時代にOrientalのPOP UPを担当させていただきました。その時にとても良い靴だなという印象がありました。Orientalは真面目なドレスシューズを作りながら、カジュアルなアイテムにも注力していて是非履いてみたいなと思いました。 -実際に履いてみてどう感じましたか。 上戸氏:靴が好きな方が作っている靴だなと感じました。ディティールへの拘りやシルエットの良さは勿論、時代を捉えたデザインも良いなと思いました。 (高橋さん愛用のWomen's ALBERS) -お気に入りモデルは何ですか。 上戸氏:1つはタッセルスリッポンのWINDYです。‘‘リラックスしたシルエットのジャケパンスタイル‘‘という自分のファッションテーマにバッチリとハマっていて、着用回数も多いんです。ドレスシューズの綺麗な部分を押さえつつ、カジュアルな雰囲気を持っている点が気に入ってます。もう1つはコインローファーのALBERS。綺麗なシルエットとフィッティングが良くて、いろんなスタイリングに取り入れたくなるモデルです。今個人的に気になってるのがシングルモンクのJOSEPH2です。ドレスシューズなんですが、程よい抜け感とモダンな雰囲気のバランスが良いですよね。今の気分に合うモデルです。 -ありがとうございます!私たちの提案したいことが伝わっていて安心しました(笑)。ALBERSはOrientalのアイコンモデルですし、JOSEPH2も立ち上げ当初からのロングセラーモデルなんです。 -上戸さんのライフスタイルにおいてOrientalの靴はどんな存在ですか。 上戸氏:とても快適な履き心地で、なおかつ幅広いスタイリングに取り入れられるのでなくてはならない存在です。最近はOrientalの靴ありきで洋服を選ぶようになってきています。パンツの丈もこの靴に合わせて直したり。自身のファッションには欠かせないですね。 -紳士靴のバイヤーとして、今後Orientalに期待することは何ですか。 上戸氏:今まで提案されてきたことは勿論、マニアックな部分にも挑戦しつつ、時代性を捉えたファッション視点での靴作りをより一層楽しみにしています。 -ありがとうございます。これからのユーザーの皆様に楽しんでもらえる提案ができるように頑張ります! 阪急メンズ大阪 〒530-0017 大阪府大阪市北区角田町7-10 1F紳士靴売り場TEL:06-6361-1381(代表)

Impression Vol.5
第5弾は福岡県福岡市の「Boston&ReOlds 」シューエキスパートの吉冨氏と西上氏のお二人に語って頂きました。靴磨き職人として数々の靴を見てきた両名にとってのOriental とは… -「Boston&ReOlds 」ではOriental の靴を販売して頂いておりますがOriental を取り扱うきっかけはどのようなものでしたか? 西上氏:お客様に提案したい靴を探している中で目に留まったがOriental でした。Instagramを拝見していてどれも雰囲気の良いプロダクトばかりだなと吉冨と話していた時にセールスの細見さんから連絡を頂きました。細見さんとは2020年の靴磨き選手権大会でご一緒したご縁もありましたので、是非お取組みしたいなと思いました。 -実際にOriental の靴を手に取った時の印象はいかがでしたか? 吉冨氏:一番は革質の良さですね。非常にきめ細かな銀面で経年変化が楽しみな靴だと思いました。「GINZA」ラストを初めて見た時に、国内にはない無い「括れ」と「甲の低さ」でありながら絶妙なラウンドトゥに感動しました。何処を見ても既製靴とは思えないクオリティーだと思いました。 西上氏:吉冨がいうように、私も革質の良さを感じました。革のラインナップも高級靴に使用されているものばかり。実際に磨いていてもクリームを塗った段階で光ってくれるのが分かりましたし、やはり素材が良いと長く大切にしたいと思います。尚且つデザインの良さも国内ブランドとは思えなかったのがOrientalの印象でした。 -実際に革の選定はとても拘っています。木型に関してもブランド立ち上げ当初から私たちが思う「フィッティング」と「デザイン性」の両立を追求した結果、Orientalらしさのある仕上がりになっていると感じています。 -お二人のおすすめのモデルは何ですか? 吉冨氏:私はHARTNETT 3ですね。一見普通のストレートチップですけど足入れすると心地良い。マイナーチェンジをしてアップデートを重ねてきたと聞いていますが、絶妙なバランス感ですよね。お客様にお勧めしてもフィッティングの良さに定評があります。当店のお客様はインポートの靴を愛用しいる方が多いので実際に足入れされると皆さん驚かれる方ばかりです。ちなみに私も驚かされたうちの一人です。 西上氏:私はパターンオーダー限定モデルのWINSTONです。サイドエラなのにスタイリッシュ。他の既製靴では見たことがないです。この靴を履いていると「これが欲しい」とお声掛けを頂くことが多いです。実際にイベントでもWINSTONは必ず注文いただくモデルです。Orientalの靴を一足履いて気に入った方に履いていただきたい、そんな一足です。 -今回の別注商品の仕上がりはいかがですか? 吉冨氏:最高です。このチャッカブーツは踵のステッチをダブルにしたり、紐のサイズを変更したり細かいとこを拘りました。このモデルはスティーブ・マックイーンが愛用していたマッドガードチャッカブーツを作りたいというところから始まりました。トゥも尖りすぎず、丸すぎず絶妙なバランスで仕上がったので満足しています。でも細見さんは大変だったと思いますが(笑)。 吉冨氏:Orientalさんの靴には作り手の意思が感じられます。靴を見ているとOrientalさんの好みが伝わりますし、らしさがある靴だと思います。国内ブランドだと良い意味で一味違うブランドだと思っているのでこれからも楽しみにしています。 西上氏:細見さんを含め相当な靴好きが集まっているんだろうなと感じるので、これから出てくるモデルも非常に楽しみにしています。 -ありがとうございます。これからもユーザーに思いが伝わるようなモデルを作っていきます。今回はありがとうございました。 Boston&ReOlds 〒810-0022 福岡県福岡市中央区薬院1-16-14 BEIDEN薬院4FTEL:092-753-8823

Product #5 PATRICK (Art No.3701)
22AWの新定番モデル。リラックス感のあるアンラインドチャッカブーツはORIENTALの新たなアイコンとして提案したい。 Construction グッドイヤー製法を採用。ダブル仕様。ソールは「Harboro Rubber」社のダイナイトソールを使用。英国的なブーツを目指したこのモデルに最適な材料として選びました。すっきりとした程よいボリュームのボトムは、雰囲気と実用性を両立してくれます。 Material KUDUスエードを採用。KUDUとは主にアフリカに生息するウシ科ブッシュバック属の動物で、見た目はシカやカモシカに似ています。アンラインド仕様のこのブーツに必要なのは、柔らかさとボリューム感。ウシ科の動物ならではの厚みとしなやかさを併せ持ち、なおかつ流れるような毛並みも良い。 Last ラストは#1216を使用。ウィズはE。英国的なアプローチから、丸みのあるトゥシェイプと押さえの効いた甲の設計が特徴。元々「Trading Post」別注の為に開発したラスト。中庸的なバランス感を持ち、ブーツからローファーまで網羅しています。 私たちは装いのジャンルに囚われないデザインを選ぶことを信条としています。チャッカブーツはその立ち位置にいる靴だと思っています。そこへアンラインド仕様の心地良さを持ち込み、私たちのフィロソフィーを表現しました。是非一度足を入れて、体感してみて下さい。

Product #4 FORD (Art No.3405)
22AWスタートのニューモデル。外羽根セミブローグという使い手のインスピレーションを掻き立てる中庸的なデザインは履くことに高揚感を与えてくれるはず。 Construction グッドイヤー製法を採用。ソールは柔軟性が高く、馴染みの良いレザーソールを使用。部材も私たちの考える、「履きやすい靴」を意識したものを選んでいます。 Material #Blackはグレインレザーを採用。外羽根セミブローグというデザインを考えた時、革は表情に雰囲気があるものに、と決めました。普通のスムースレザーでは何か面白みが足りない。特徴的な型押しのこの革は、特定のジャンルに縛られない"遊び"があると感じ、選びました。 #Brownはバーニッシュカーフを採用。バーニッシュカーフとは表面が素に近い仕上げの革です。履き込み、磨き込んでいくことで表情に味が増していきます。使い手の楽しみ方に余白があるバーニッシュカーフは、このモデルに適していると感じました。 Last ラストは#GINZA。ウィズはE、ヒールカップは小さめでフィッティングの高さと足入れの心地よさを追求しました。ラスト#7965をベースにしている#GINZAは、スリッポン用に甲を低く設計した木型です。スリッポンラストで仕上げたレースアップシューズは挑戦的ですが、どこかしっくりくる、独特な履き心地の良さを感じていただけるはずです。 一見普通のドレスシューズですが、その範疇を超えて楽しんでいただきたい。そんな想いを込めて作ったモデルです。Tシャツにトラウザー、みたいなラフな服装にこんな靴を合わせるくらいがいい。私たちは日々そんなことを考えながらわくわくする靴作りを行っています。

Product #3 ARAN 2 (Art No.3804)
ARANの後継モデルとしてリリース。無骨さと程よい品の良さをブラッシュアップし、日常でヘビーユースしたい1足に生まれ変わった。 Construction グッドイヤー製法を採用。ダブルソール仕様。ソールは耐久性の高さと重厚感のある「ITSHIDE」社のコマンドソールを使用。ラスト#808の程よいボリューム感とのマッチングを意識しています。 Material ボックスカーフを採用。私たちが革選びで大切にしていることは、靴になったときの履き柔らかさと雰囲気。黒のボックスカーフはコシが強く硬めのものが多い中で、このモデルには柔らかくしっとりとした質感のものを選びました。また、無骨な雰囲気に合う控えめな光沢と決して粗野になりすぎないきめの細かさも決め手となりました。 Last ラストはラウンドトゥの#808。ウィズはE。ゆったりとした前足部と甲は低めで絞り込んだ後足部のギャップのあるフィッティングが独特。適度にボリューム感のあるルックスと高いフィッティングのバランスを重視して設計しました。 Orientalは履くことを楽しんでもらえる靴を日々目指しています。ARAN 2はその想いを表現したモデルの一つです。リニューアルしたディティールはスタイリングとの親和性も高く、 1年を通して選んでいただけるはずです。

Product #1 ALBERS (Art No.3500)
Orientalのアイコンモデル、ALBERS。 オーソドックスなコインローファーだが、フィッティングの高さとスタイリングを選ばないデザインバランスが評価を得ている。新たなマスターピースとして提案したい、そんな1足。 Construction グッドイヤー製法を採用。ソールは柔軟性の高い素材を使用し、返りがつきやすい。ボトムはヒドゥンチャネル仕上げで洗練された雰囲気に。 Material #Blackはフランス産のボックスカーフを採用。しっかりとしたコシとキメの細やかさ、独特の艶感が特徴。皺の入りも良く、履き込んで磨いていくことで革本来の艶感が増す。 #Antique Brownはフランス産のバーニッシュカーフを採用。素仕上げに近い革で、経年変化により表情の深みが増す。磨くクリームによって色味の変化をコントロールできる楽しみがある。 #Whiteにはこのモデルの為に別注のグレインレザーを用意した。ホワイトレザー特有のニヒルな雰囲気を細かい型押しで仕上げることでマイルドに。 #Dark Brownはフランス産のソフトグレインカーフを採用。特徴的な型押しの表情とソフトな革質が魅力。レギュラーカラーバリエーションとしては異質だが、独特な雰囲気をお楽しみを。 Last ラスト419はショートノーズのローファーラスト。ウィズはE、ヒールカーブを標準値より内側に倒して踵のフィット感が高い設計に。スッキリとしたシルエットとフィッティングの高さの両立を目指したラスト。 Size Navigation スタッフA (幅:やや広め・甲:高め) 419=US 7.5 7965=UK 7.0 808=US 7.5 1216=US 7.0 GINZA=UK 7.0 他ブランドではNIKE・new balance・converseは26.5cm、 Crockett&JonesやJohn...