2025SS Collectionの新作第4弾、#012 Plain toe Buttero のご紹介です。
012 Plain toe Buttero は、イタリアのWalpier（ワルピエ）社によるButtero（ブッテーロ）というオイルドレザーを使用しています。
ブッテーロは、エイジングレザーとして非常に有名で革小物やバッグによく使われています。
靴に使われているのは限りなく少ない印象です。というか見たことがありません。
BUTTELO（ブッテロ）という靴のブランドがありますが、ブッテロにこちらのレザーが使われているということではありません。おそらくブランドとは関係ないので混同されないようにしてください。
イタリアのフルベジタブルタンニンレザーの中でも、代名詞的ポジションのブッテーロ。
フランス産の上質な原皮の中で綺麗なものを厳選してブッテーロは作られます。
ブッテーロの特徴は、高圧でプレスし平滑に仕上がった銀面です。そのためクリームでケアすれば、艶が強く出てきます。
経年変化による色の変化は時間をかけて出てきますが、どちらかというと艶の変化が特に味わいやすいレザーです。
写真は3ヶ月程度、週1〜3回くらい着用したものです。
色に深みを足すためにダークブラウンのクリームを用いています。
現物で比較すると艶の差は大きくあります。
クリームの種類によっても艶の出具合は変わってきますが、ワックス成分が多いクリームは艶が強く出ます。ワックスよりもオイル分が多いクリームや、ワックス成分がほぼ入っていないクリームは、ほどほどの艶になるはずです。お好みで使い分けていただきたいです。
とはいえ、他のタンニンレザーにはない平滑さがこのレザーの魅力ですので、平滑さゆえの強めの艶を味わっていただくのが良いと思います。
重厚なレザーですので、履き味としては少し固めです。オイルを含んでいるので、頑固さはありません。どっしりとした安心感がある履き心地です。
このレザーは原皮の傷やシワ・血管跡が残ったナチュラルな仕上げをしています。個体差はありますが、そういった箇所が使われた靴としてご理解の上、ご注文くださいませ。
ORIENTALでは、革の良さを感じていただくためにエイジングレザーを用いるモデルを増やしています。
革を味わうことは、ワインを嗜むことに似ているかもしれません。天然の原料をもとに作り手のさじ加減でさまざまな個性を持ったものが生み出されます。
製品を使用しながら個性を体感することは愛着につながります。
そんな愛着が湧くような靴が日常にある、そういう理想を目指していきます。
#012 Plain toe Buttero（FG-3022）
Oiled leather
Tan brown
US 5.5(23.5)-US9.5(27.5)
¥65,000 +tax （2025年4月25日発売）