2024AW Collection Vol.2


2024AW Collection Vol.2

「2024AW Collection Vol.2」

2024AW新作第2弾、#012 Plain toeの新しいプロダクトを3点ご紹介します。

#Guidi Black
イタリア・Guidi & Rosellini(グィディ&ロゼリーニ)社のVitello Fiore(ヴィテッロ・フィオーレ)という革を採用しました。
Guidiはシューズブランドとしても有名ですが、上質な革を作るタンナーとしても歴史があります。
Vitello Fioreは、少しコシがあり、ラフでマットな表情をしていますが、フルベジタブルタンニンなめしでオイルを浸透させていますので、履くとすぐに柔らかさが出てきます。また履き込んだ際の艶増しは非常に美しいです。
ちなみにGuidiの代表的な革の一つです。

カーフ(子牛)ですので肌目が細かく繊細な質感がありますが、オイルレザーとしてのカジュアルでしっとりした質感もある面白いレザーです。
このレザーは、原皮の傷やトラ(皮膚のシワの跡)・血筋(血管の跡)が残ったナチュラルな仕上げをしています。均一で傷や粗のない革ではありませんので、使用するパーツによってはシボや血筋、トラがあったりします。

個体差はありますが、そういった箇所を使った靴として制作しております。それでも、履き込んでいくことでツヤ感が増していく良い革ですので、一見デメリットに見える部分も、この革の性質として受け入れていただきたいと考えます。

通常の#012 Plain toeとは異なり、コバカラーは黒、シューレースはコットンの平ヒモを採用しました。
よりシックでミリタリーな印象に。


ソールはシングルのレザーソール、
ヒールはORIENTALオリジナルヒールです。

 


#012
‘‘plain toe derby‘‘
FG-3020
Oiled calf / Guidi black
¥62,000 +Tax 
※2024年10月11日発売

 

 

 
#Cordovan Cognac / Burgundy
新喜皮革のシン・コードバンを使用しました。
柔らかく最初から足馴染みが良く、皺入りも綺麗なのが特徴です。
シン・コードバンは、靴用に作られたコードバンでオイルとワックス量を従来の”オイルコードバン”よりも増やしているため、とてもしなやかにできております。
着色はアニリン仕上げなので透明感があり、色味の奥行きを感じます。


昨今、コードバンを生産するタンナーが増えてきましたが、中にはコードバン層が綺麗に出ておらず、ざらざらした表面のものも見かけます。新喜皮革のコードバンは、グレージング(ガラス玉でコードバン層を平滑にならす工程)が上手いので、コードバンらしいツルッとした表面となっています。シン・コードバンから出る艶は、非常に質感が高いです。




このシン・コードバンの良さを活かす為にプレーントゥのデザインを選びました。
エイジングを楽しんでいただけるよう、カラーは濃淡が出やすいバーガンディーとコニャックを選択。

 

こちらはシューレースはガス丸紐を採用し、カジュアルでありつつ品の良い雰囲気を残すことを意識しました。
ヒールはORIENTALオリジナルヒール。

 


#012
‘‘plain toe derby‘‘
FG-3030
Cordovan cognacCordovan burgundy
¥95,000+tax
※コードバンは水に濡れると水ぶくれができます。傷も付きやすいデリケートな素材となっていますので、気にされる方は取り扱いにご注意ください。

※2024年10月11日発売 

 

今回ご紹介した靴は、革の良さ・履き込むおもしろさをテーマとしました。
質感やエイジングを引き出せるようにデザインはプレーントゥにしております。
プレーントゥであれば、キャンバスに絵を描くようにエイジングを楽しむことができます。同じモデルでも全く異なる見え方になってくると思います。

そしてスタイリングによっても、また違う表情が見えてくるはずです。
私たちのビジョンはそのままに、革を味わうことを重視した今回の新プロダクト。
現在進行形で今までとは違うチャレンジングなプロダクト製作を行っています。
是非楽しみにお待ち下さい。

 


 

 

 

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