2026AW Collectionの新作、#560 Loafer Goat と #012 Plain toe Goat を紹介いたします。
#012 Plain toe Goat
今回の2モデルには、2025AWの721 Monkey bootsで初めて使用したゴートレザーを採用しました。
モンキーブーツを作った際、この革の柔らかな履き味がとても良く、ローファーや紐靴でも展開してみたいと思ったことが今回の開発のきっかけです。
また、ゴート特有の自然なシボ感も、カーフとはまた違った程よくカジュアルな表情があり、今回の2モデルに合うと考えました。
ゴートとは、生後半年以上の大人のヤギ革のことです。
特徴は、独特のシボ、丈夫でしなやかなこと、そして軽量であること。
繊維密度が高いため、革自体は薄くても強度があり、摩擦や型崩れに強い素材です。一方で弾力性があり、しなやかで柔らかな足当たりも持ち合わせています。
今回使用しているのは、オイルとワックスをしっかりと含ませたフルベジタブルタンニンのゴートレザー。履き始めから柔らかく、履き込むことで艶が増し、革らしい経年変化も楽しんでいただけます。
そして今回は、このゴートレザーの軽快な履き味をさらに活かすため、アウトソールにも新しい仕様を採用しました。
使用したのは、イタリアで生産されるVibram社の「8303」。
Morflexと呼ばれる発泡EVAをベースとしたラバーコンパウンドで、見た目にはしっかりと厚みがありますが、非常に軽量でクッション性に優れているのが特徴です。
底面はいわゆるタンクソールの意匠になっており、凹凸のある地面から平らな路面までしっかりと捉えます。
一般的な硬質ラバーソールに比べると摩耗は早くなりますが、それ以上に、軽さとクッション性、そしてボリュームのある見た目を今回の靴では優先しました。
さらに、ウェルトにはストームウェルトを採用しています。
定番の560 Loaferや012 Plain toeは、フラットウェルトを使用し、コバの張り出しを抑えることですっきりとした印象に仕上げています。
対して今回は、ストームウェルトによってコバをワイドに張り出させ、Vibram 8303のボリュームと合わせることで、よりカジュアルなシルエットに仕上げました。
靴は、同じラストやデザインでも、ソールの厚みやコバの張り出し方によって印象が大きく変わります。
もちろんスタイリングに正解はなく、靴とボトムのボリュームの合わせ方にも様々な考え方があります。
太いパンツにすっきりとした靴を合わせて足元を軽く見せるのも良いですし、今回のようなボリュームのある靴は、細身やテーパードしたパンツとのコントラストを楽しんだり、ワイドパンツと合わせて全体のバランスを取るのも良いと思います。
今回の2モデルは、定番の560、012よりも少しボリュームを持たせることで、カジュアルなスタイリングに合わせやすい靴を目指しました。
560 Loafer Goatのラストには「808LO」を使用しています。
808LOは、ORIENTALの代表的なラウンドトゥラスト808をベースにしたローファー用ラストです。足指周りにはゆとりを持たせながら、紐で甲を抑えることのできないローファーでもしっかり足をホールドできるよう、足の外側のボリュームを調整しています。甲は低めの設計です。
012 Plain toe Goatには「808HI」を使用しています。
808HIも同じく808をベースにしていますが、オリジナルの808より甲を高く設計しています。足指周りはゆったりとしており、甲周りは標準的。従来の808が薄く華奢な足に合いやすかったのに対し、808HIは標準からやや甲高の方にも合わせていただきやすいラストです。
ゴートレザーは、一般的な革靴ではカーフほど多く使われる素材ではありません。
しかし革には、それぞれ違った表情、履き味があり、使い込んだ先の変化があります。
革靴を作るブランドとして、定番的な革だけではなく様々なレザーを靴にすることで、その違いを皆様にご紹介し、実際に履いて体感していただきたいと考えています。
柔らかなゴートレザー、軽くクッション性のあるVibramソール、そして少しワイドに仕上げたシルエット。
560 Loafer Goat、012 Plain toe Goatともに、革靴らしさは残しながら、普段のスタイルに気軽に取り入れていただける一足に仕上がったと思います。
#560 Loafer Goat(FG-3563)
Goat / Black
US 5.5(23.5)-US9.5(27.5)
¥70,000 +tax (2026年10月16日発売)
#012 Plain toe Goat(FG-3035)
Goat / Black
US 5.5(23.5)-US9.5(27.5)
¥70,000 +tax (2026年10月16日発売)
