2026SS Collection新作の #552 Tassel loafer を紹介いたします。
552 Tassel loafer は、LAST 808LO にのせたスタンダードなデザインのタッセルローファーです。
トゥシェイプは丸みとボリュームがありカジュアルなシルエットですが、ソールコバの張り出しは控えめなので、洋服と合わせた際に品があるようにしています。
モカ縫いに関して、552 に採用したのは つまみモカ という種類です。
モカ縫いには色々な種類があり、種類によってモカのボリュームや表情が変わるので、靴自体の印象を変える要素です。
つまみモカは、1枚のバンプパーツに軽く山をつけながら縫っていく手法で革の切り返しや縫い合わせがなく、すっきりとした見た目に仕上がります。
タッセルを引き立てるのに相性が良いモカ縫いです。
ショートノーズの定番ローファーの 500 ALBERS (商品ページはこちら)に比べると、しっかりノーズの長さがあるので足が小さく見えず、安心感を持って履くことができます。
特筆したいのは、アッパーレザーです。
フランスのタンナーによるソフトカーフを使用しているのですが、とにかく柔らかく履くことができます。
フルグレインの(銀面修正のない)カーフで、見た目は艶の控えめなボックスカーフのようです。触ってみるとスベスベしていて、銀先が柔らかくできています。
ボックスカーフは平滑でツルッとした見た目を作るために、圧をかけて銀面を均しているため銀先は硬く仕上がっています。仕上げ剤もそこそこのるため、肌触りの良さはそれほどありません。
また、クロム鞣しでできていて、表面仕上げは比較的薄めです。
仕上げが薄いと何が良いか、様々な点が挙げられますが、この革に関しては、もっちり感を損なわずすべすべした手触りを保てていることだと思います。
その他には、クリームや水分油分の染み込みが良いこともある種のメリットになるかと思います。
クリームやワックスで艶を出すこともできますが、銀面がナチュラルな分、艶を出すことで肌目は目立つかもしれません。
艶は少し控えめが、程よくカジュアルでピッタリだと思います。
その他のスペックは、グッドイヤーウエルト製法、シングルのレザーソール、ヒールは厚みのあるラバーヒール、とORIENTALの標準的な仕様となっています。
フィッティングに関しては、指周りはゆったりとしつつも、甲を低くタイトに絞り込んでいる木型なので、華奢な足の方に合いやすいです。
紐靴と違い縛って足を固定することができないので、履いていくうちの革の伸びを考慮し、初めはタイトフィットで合わせる方がおすすめです。もしタイトフィットにならなかったら、安易にサイズを下げるというよりはタンパッドやハーフインソール(前半分のもの)を後入れする形がベターです。
サイズを下げると、靴の長さが短くなるので足指、特に小指側が当たりやすくなってきます。そのため、サイズ調整の方法として上記の方法がセオリーなのです。
ただ、この革に関しては多少当たっていても伸びて馴染むため、あまりシビアになりすぎなくても良いです。
甲高の方は、1つ上のサイズが良いかもしれません。
552 Tassel loafer は、品よくカジュアルに履くことができるソフトなタッセルローファーです。
革靴の良さは、馴染んでフィットすることにもあります。
馴染みやすさを追求した革靴を、普段から抵抗なく履いていただけるよう、お作りしていますので、ぜひ味わってみてください。
#552 Tassel loafer(FG-3552)
Soft calf / Black
US 5.5(23.5)-US9.5(27.5)
¥65,000 +tax (2026年4月10日発売)